新ネタ、ビリヤードの話 その2

先月、GWに酔っ払った勢いで新ネタ、ビリヤードの話 その1を始めてから、話が進まず早1ヶ月経ってしまった。
なんせ、5月は仕事が忙しくて遊んでる暇が無い状態だったので、ビリヤードどころでは無かったのです。今週になってようやく週に1日2時間ほど自分の時間が取れるようになり、仕事の帰りにビリヤード店による事が出来ました。

仕事疲れで球撞きをすることの虚しさというか、冴えない球撞きをして余計に疲れることは承知なのですが、何か頭を切り替えないといられないという状態であり、家に帰って好きな音楽を聴いてクールダウンしてから寝るのと同じような感覚でビリヤードをすることがあります。

自分でビリヤードに求めていたものは、そういう頭を切り替えるスイッチとしてだけでなく、本来ビリヤードが持つ考えるスポーツとして求道的な捉え方をしたいと思っているのですが。

ビリヤードはボールが運動する世界が余り外乱に左右されない均一な条件の狭い空間での運動であり、ボールの質量とクッションの反発力と摩擦抵抗、ラシャの摩擦抵抗はほとんどいつも同じ状態と考えられます。厳密には湿度やラシャの汚れが摩擦抵抗に変化を及ぼす要素になってきますがよっぽど真夏に空調が切れてべたべたするようなことが無い限り気にするほどではないでしょう。

均一な条件の下では同じ配球に対して同じ撞き方をすれば、結果も同じということになります。そのため、ビリヤードの運動は比較的容易に物理法則に当てはめてシミュレーションすることが出来、最近ではかなり実際に近い動きをするゲームソフトも出ています。ゲームソフトのバーチャルな世界はさておき、実際の台の上でもシステムというものが存在します。システムは台の上に打ってあるポイントというものをある値の数字に当てはめて、手球の出だしのポイント、第一クッションのポイント、第二、第三クッションのポイントというものが簡単な計算式で関係付けられるものと言えます。

スリークッションを覚えるときには、ストロークがある程度スムーズに出せる事が出来たらシステムに頼って取り方を見つけるようにする必要が出てきます。もちろん上級者になってもシステムを駆使して撞いていますが、段々とシステムだよりでは解決できないことが分かってきたり、システムで計算するよりもっとシンプルに考えて撞ける様になっていきます。筆者も今では3つか4つ位のシステムしか使わなくなりました。基本的な「クッションに対して入射角=反射角の法則」、「ファイブ&ハーフ」、「プラス・ツー」、「マキシマム・スピン(ファイブ&ハーフ型とプラス・ツー型)」位です。これらをベースに撞点(高さと捻り)、ストローク加減をしています。ストロークというのは非常に人に説明しにくいもので、タッチとか、力加減とかフォロースルーの出し方(加速を大きくするか小さくするかとか)、手球と先球のインパクトが弾くようにとか弾かせないようにとか、実に曖昧な表現が出てきます。挙句の果てには、「軽く、さらっと」、「ぐぐっと、押し込むように」とか言われます。人間の腕の動かし方についての表現方法なのですが皆人によって表現が異なり、それを聴く人も皆捉え方が違っています。

結局、周りから得られる情報は自分で検証して自分にとって有意な事だけを選別するしかありません。まあ、何にせよ情報過多では溺れてしまいます。昔から謂われるように、「習うより慣れろ」、「教わるものではない、盗め」ということなのでしょう。当たり前のことですが、本当に上手い人がいる場で撞いている人は上達も早いものです。

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新ネタ、ビリヤードの話 その1

4月30日GW

今日は天気が良くて汗ばむほど。行楽日和でしたが、これといって行く所も無く昼間は家で寛いでいました。

夜になって、ひとりでちょっと息抜きにビリヤードをしに出かけました。

今日はちょっとビリヤードの話をします。
何を隠そう、ビリヤードは20年来の趣味、オーディオ趣味は学生時代から最近までブランクになっていた丁度その間を埋めるように、ビリヤードの趣味を続けていたのでした。

ポケット(9ボール)はA級、3クッションの持点は27点。
今日は、スリークッションを常連さんと3ゲーム。相手は23点。
1ゲーム25キューで、2ゲームドロー、1ゲームは25キュー目に両上がり。相手が上がった後、5モアで後撞き。初級から5点を突き切り27点上がり。それで今日はお終い。最近はスコアにも拘らなくなったし、上がっても上がれなくても別に反省点とか目標とか難しく考えないで、自然体。今日は偶々上がれただけ。

ビリヤードを始めたのは、元々ポケットから。学生時代は大阪にいて、大学の近くのビリヤード屋が学割で平日1時間250円でした。暇つぶしにマージャン仲間がいないとパチンコかビリヤード。金があるときはパチンコ、無いときはビリヤードを2時間程、というのがお決まりパターン。
'85年、就職で関東へ。その頃ポケット台を置いていたビリヤード店は近場では無く、関東ではキャロムが多かった。大阪ではキャロムを見たことが無かったので、キャロム台を見たときは何か高度なテクニックが必要な種目に見えて新鮮でした。

それからポール・ニューマンとトム・クルーズの映画ハスラー2でプール・バーの大ブーム。’87年~’90年のバブル時代と重なって一気にビリヤード店が増殖。ロサンゼルス・クラブが火付け役で、その頃は週末の夜となると、4時間、5時間待ちというのが当たり前の事。それにろくすっぽ撞けもしないのに、ハスラー気取りで1ゲーム1000円などと高レートの掛け球を普通にやってました。一晩で数万円勝ったり負けたり、全く出鱈目なことをやっていたものです。

今でも、ポケットはやります。かれこれ12年前にBクラスの季節杯で準優勝してA級昇格。もう公式の試合に出ることは無いですがA級まで行ったので、それで良し。みんな9ボールしかやらないので、飽きてしまった。14-1とかローテーションのほうが知的だし、技量が問われる。がしかしゲーム自体が辛気臭い。

3クッションは、ある意味全てのビリヤードの要素を総動員するゲーム。ポケットのように先玉優先のコントロールも必要、四つ玉のように手玉のコース取りも重要、コース取りには理論的な要素(システムと言ったりする)とか経験に基づくキス交わしの感覚的要素、弾いたり、弾かなかったり、押し抜いたり、引き込んだり、当然捻りの量も加減が必要。さまざまなショット、ストロークの使いこなし、コース取りも複数の選択肢からリスクの少ないものや、確立の高いものを選択する目も重要。また、気持ちの入り方で敢えて加減が必要なコースより思い切りいけるコースを選択したり、ネクストの良くなるように厚みや力加減を決めることも重要。それらのさまざまな要素をゲームの流れの中で的確に判断し、途中で流れを修正し、自分のゲームを作るという作業が繰り返されるのです。

ポケットを始めて少しすると皆一様に、練習のためにセンターショットを繰り返しやっています。それは、真っ直ぐなストロークを身に付けたいがため。始めの頃は、どうしても目線とキューの方向が一致せず、目線は真っ直ぐ向かっているのに撞いてみると、右にずれたり、左にずれたりします。だからセンターショットで自分のクセを見つけてズレを矯正する必要があるのです。大概は体の向き、軸がずれているのですが。
しかし、Bクラスにもなって相変わらず、センターショットばかりひたすら練習する人もいます。これは逆に上達の妨げになるだけ。Bクラスの人は、入れもそこそこだし、手玉の運び(出し)もイマイチなんとなくで、出たとこ勝負が多くなってしまう筈。上達のコツは入れの精度、出しの精度、自然な取り口を組み立てるパターン認識と計画力が足りないだけです。それらの力量を高めるのにセンターショットの練習は無力です。配球に応じて、入れと出しを両立するための手玉の撞点、力加減、厚み、ストロークが合成されたショットを放つために、どのように球に向かうかはその都度変わってきますが、その感覚はセンターショットの向かい方しか出来ないと、とてもこなせません。当然、手近な球を目標にするのと遠目の球を目標にするのとでは、頭の高さが違うし、足のスタンスも変わってきます。実際の配給に対して先玉と手玉の両方をコントロール出来るようになるまで、同じ配球で繰り返し練習するしかないのです。ぱっと向かって見て嫌な配球、それが練習材料です。
センターショットは、あくまでも自分の体のバランスをチェックするだけ、にすればよいのです。

今日はついつい、語ってしまいました。

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